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榎木孝明さんインタビュー


ターミナルインタビュー

感じる心を大切に・・・   榎木孝明さん

 
 
  写真撮影: ターミナル企画
楽屋にて撮影

プロフィール
榎木孝明(えのきたかあき)・・・

★榎木孝明(えのきたかあき)

1956年生まれ。
鹿児島県出身。
武蔵野美術大学で学ぶ。
1983年に劇団四季を退団後、NHK朝の連続テレビ小説「ロマンス」で主役デビュー。現在は、俳優として活躍する一方、画家としても活動中。目黒では目黒川や大鳥神社もスケッチしたことがあるとか。特に、水辺の風景がお好きだそう。

 



端正な顔立ちと柔らかな物腰、抜群の知的センスでお茶の間の奥様方にも人気の高い榎木孝明さん。
今は俳優として、画家として、多方面で活躍中だが、小さい頃は人前に出て何かをやるのが苦手で、すぐ泣く、泣き虫タイプだったとか。

出身地の鹿児島の地元には、薩摩焼や霧島焼などがあり、そこに友達もいて遊びに行ったりしているうちに自分も陶芸をやってみたいと思い高校卒業後上京し、武蔵野美術大学に入学。

「デザイン学科の陶磁専攻というところは実技がとても多かったんです。大学入学と同時に始めた喫茶店でのアルバイトや劇団四季のオーディションを受け研究生になりましたので、演劇活動が忙しくなってきてしまって・・・。このままでは大学も芝居も両方ダメになってしまうなと思い、俳優の道に進むことにしました」。

劇団四季を志した理由を尋ねると「『カッコーの巣をこえて』という作品を観てとてもセンスの良さを感じたものですから、こういう作品をやる劇団ならと思いオーディションを受けました。実は僕、ミュージカルなどもやっている劇団ということは知らずに入ったのですが、研究生になってみたらジャズダンスやクラシックバレエ・地唄舞・歌などの授業が多くて、初めてのことばかりでした。
劇団四季の研究生は当時、3ヵ月おきにテストがあり、試験の翌日合格者の名前が張り出されるのですよ。そこに名前がない場合はロッカーに行って荷物をまとめて出て行かないといけないという厳しい世界でした。僕はいつもギリギリで通っていましたが、何とか3年間を過ごすことができました。最初50人位だった同期も3年過ぎたら10人もいない位でしたね」。

この劇団四季の研究生時代にも色々な舞台に出演されている。「入って3年目の時に『オンディーヌ』のハンスという主役級の役に抜擢していただきました。ジャン=ジロドゥというフランスの劇作家も好きでしたし、一番やりたかった作品だったので、いまだに一番思い出深い舞台です。

ハンス役は山口祐一郎さんとダブルキャストだったのですが、ハンスで出ない日はベルトラムという役で出演しました。台詞の中に“忘れられない”と言わなければいけないところがあったのですが、当時はラ行とサ行が言えなくて、その頃は結構しごかれましたね」。

退団後はテレビ・映画・舞台など多方面で活動なさっているが最近はナレーションの仕事も増えたとか。「ナレーションや朗読は声だけで表現しないといけないので、難しいけれどそこが面白いですね」と語る。

俳優だけでなく、画家として個展なども各地で開き、大分には美術館、東京にはカフェギャラリー(下記参照)がある。中学の頃からスケッチは好きで、スケッチブックは持ち歩いていたとか。

幅広い活動のように見えるが、役者と絵を描くことは意外と共通点があると榎木さんは言う。「まず何かを感じて心が動かないと表現ができないという点では似ていますよね。絵も写真のように見たままを描き写すのではなく、そこに風を感じたり書いている瞬間の心の振幅が出てくると楽しくなる。俳優も字面を読むだけでなく、何かを感じて表現するということは同じ。ただ違うのは芝居は一人ではできない世界だけど、絵画は一人でも描けるというところかな」。

榎木孝明さんは4月29日まで芸術座『プアゾンの匂う女』に出演中。「舞台は生のものだし、公演期間も長いので、新鮮さを保つよう心がけていますね。女性に翻弄される二枚目半的な役なので楽しんで演じています」。

 

<<抽選で3名の方に榎木孝明さんのサインをプレゼント>>

ハガキに住所・氏名・年齢・インターネットで見たということをご記入の上、
〒152-8799 目黒郵便局私書箱第41号 ターミナル係まで。

応募〆切2004年4月30日消印有効。当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。

 


カフェギャラリー鷹


榎木孝明さんの作品が見られるカフェ

カフェギャラリー鷹は、榎木孝明さんの作品を常時見られるギャラリーカフェ。
1998年オープン以来ファンの方はもとより、憩いのスペースの穴場的存在として利用する方も多い。
定期的に絵の掛け替えも行われていて、行くたびに違ったテーマの作品を楽しむことができるのも魅力。
厳選した素材を使用したメニューで、細かい所にもこだわりが感じられる。

東京都渋谷区元代々木町22-3
(地下鉄千代田線「代々木公園駅」より徒歩5分)
03-3467-1727(オフィス・タカ)
営業時間 11時〜19時

http://www.officetaka.co.jp/


 

http://www.officetaka.co.jp/