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写真撮影: ターミナル企画 |
プロフィール
花田勝(はなだまさる)・・・
昭和46年生まれ。
中野区出身。
第66代横綱若乃花。
幕内優勝5回、横綱在位11、場所殊勲賞3回、技能賞6回。
2000年の現役引退後はスポーツキャスターを中心に活動中。2003年3月には六本木に「Chanko Dining若」をオープン。プロデュース兼経営を手掛ける。いわゆるタレントのお店というのではなく、新鮮な素材にこだわったおいしいものを出せる店にしたいと語り、時間がある時はなるべく多く店に顔をだすようにしているとのこと。
前号に引き続きインタビューを掲載。
相撲の現役引退後は多方面で活動し、今年の3月には六本木に「新創作料理 チャンコダイニング若」をオープンさせた元横綱若乃花。今までのスポーツ人生を振り返って見えてきたもの・・・それは「食文化」の大切さだった。
「相撲の現役時代はおいしいものが食べられる反面、たくさん食べて体を大きくしないといけないし、栄養バランスやカロリーにも気を遣わないといけなかったですから、辛い部分ももちろんありました。ただ、そういう両方の経験をしてきたからこそ、『食文化』について考えるようになったし、今の状況につながったのかもしれないですね。
現在、僕は会社で代表をやっているのですけど、僕一人ではなく皆さんの力を合わせて会社というひとつのものが出来上がりました。相撲も1人1人の競技に見えますが、周りの人たちの力があるからこそ土俵に上がれるわけですし、そういう意味でも今やっていることは、スポーツに似た部分もあります」と語る。
この他、現在はスポーツ評論家として報知新聞の社員でもあり、7月には相撲普及のためインドネシア(ジャカルタ)に行ってきたそう。「今、日本では相撲はあまり人気がないと言われていますが、外国人力士がたくさん誕生しているということは、国技にしている日本人にとっても刺激的なことだと思います。僕自身も海外に行くと相撲というものがどういう伝わり方をしているのかが直接見られるのでおもしろいですね」とのこと。
大事にしている言葉を尋ねると「一意専心」と「堅忍不抜」とのことで、大関横綱時代におかみさんがこの言葉を選んでくれたそう。「現役で苦しい思いをした時のことを忘れないためにも2つの言葉を大切にしています。社会に出て色々な経験をし、相撲協会にいたらできないことをしているので、どんな社会でもこの言葉は通じるものがあると思います」。
目黒の円融寺節分会にも二子山部屋は訪れており、花田さん(若乃花)も数年に渡り参加していたが「高いところから下に豆を投げるというのがなんとなく悪いなぁという気持ちでやっていましたね。目黒はどこに行くにも交通の便がいいし、もう少し歳をとったら住んでみたい場所ではあります。子供も4人いるので頑張ってひとつずつ与えないと(笑)。その候補地のひとつが目黒かな」。
「お兄ちゃん」と皆に親しまれる人柄が見えたエピソードも教えてくれた。
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