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人柄が魅力…剣幸さん



インタビュー第2弾
人柄が魅力・・・・・剣幸さん
 
 
 
  写真提供: オフィスエイツー

プロフィール
剣幸(つるぎみゆき)・・・
富山県出身。宝塚歌劇団時代の代表作は、『ミー・アンド・マイガール』『新源氏物語』『川霧の橋』など。
退団後も『カラミティ・ジェーン』 『蜘蛛の巣』『スヌーピー!!!ザ・ミュージカル』など、舞台を中心に活躍中。先日、ライフワークである自主公演『うた会』第5回公演を行い好評を博した。


剣幸さんのインタビューは前号(2002年冬号)にも掲載しております。
あわせてご覧ください。

★宝塚時代の剣幸さんは、男役だった。
芝居では、ごく自然にそれぞれの役柄を“生きた言葉”で体現し、ショーでは決めのポーズのかっこよさで多くのファンを魅了した。男役の中ではどちらかというと小柄な方だったが、それを感じさせないパワーと人を惹きつける何かを持っていた。そんな剣さんだが、宝塚歌劇団の音楽学校を受験した時の成績は43人中40番。工業高校から全く新しい世界への転身で、陰ながらの努力があっただろうが、卒業するときには13番になり、やがては月組のトップスターとして5年間活躍。
「宝塚がなければ今、私はこうしていないし、一番学んだのはみんなで何かを作る楽しさですよね。トップとしては、端から端まで全てのことに目を配るということはなかなか難しい。それでも、自分が何かをやっている姿を見てみんなが付いてきてくれるから、気持ちが一つになれるんだなぁと思いました」。
剣さんがトップスターを務めたころの月組は、剣さんの人柄を現すようにアットホームな雰囲気に見えた。
努力するのは当たり前だけど、好きなことをやっているのだから自分の思ったように一生懸命やる・・・そうすればきっと“夢は叶うし思いは届く”ということを、言葉ではなく身をもって現した剣さん。その姿は、宝塚の下級生(後輩)だけでなく舞台を志す多くの人たちにも大きな励みになったに違いない。
今でも時々男役のクセが出たりする?と尋ねると「しょっちゅう出ますね。かなりしみついて残っています(笑)」と。
「今は男役をやりたいとは思わないですね。ただ、元々女性だけど男の格好をして暴れまわる・・・そんな役はやりたいな」。

★剣幸さんは、小さい頃は意外とおとなしいタイプだったそうで、「とにかく引っ込み思案でスポーツは得意だけど、何を考えているのか分からないような子供だったと思います」と当時を振り返る。しかし小学校4年生の時、今の剣さんの原点とも言うべき出来事がおきた。
「先生がバトンガールに選んでくれて、みんなの先頭に立って何かをやる楽しさを教えてくれたのです。先生は、この子はスポーツは得意だし何かをやらせればすぐできるはずなのに、どうしてこんなにおとなしくてしゃべらないのだろうと思ったのでしょうね。そのことがあってから、みるみる明るくなり人前でしゃべるようになりました。この先生がいなければきっと私は宝塚に入っていないだろうし。そのまま体育の先生にでもなっていたかな。人生、どこでレールが変わるか分からないものですね」。

★「オフの時は家で何かを作ったりするのが好き」と、普段は家庭的な一面も。
特に料理はお好きだそうで、冷蔵庫にあるものを使って簡単に作っているとか。とは言ってもお話を聞くと、アイデア料理が多く、100%オレンジジュースにサツマイモの輪切りを入れ蜂蜜をかけてレンジで温めると結構おいしいだとか、コンソメスープにトマト(缶詰でもOK)や余った野菜を入れ、牛乳とヨーグルトを加えるとさっぱりしたスープができるとか。主婦に味方の簡単おすすめレシピが次から次へと出てくる。

★もしも剣さんがインタビューする立場にだったら誰にしたい?との問いには「ドリス・デイ」や「オードリー・ヘップバーン」とも。
「女優はどこかでポリシーを持ってやっていると思うけど、この方たちは女優をやりながら途中で福祉に目を向けた方。大きく世界に目を向けて活動していらしたので、お話を聞いてみたかったな」。

 
オフィス・エイツー: http://www.office-a2.jp/