「上を向いて歩こう」 20世紀デザイン切手第12集販売記念セレモニーにて （目黒郵便局）

プロフィール

 柏木由紀子（かしわぎゆきこ）・・・住まいも事務所（ホリプロ）も目黒にある。 主な活動は、舞台「吉幾三特別公演」「天下御免」、TV「舞妓さん」「新妻鏡」「華うるし」「スワン の涙」「なるほどザ・ワールド準レギュラー」、著書「上を向いて歩こう」扶桑社など。現在は、 「九ちゃんの会」の代表も勤める。

「上を向いて歩こう」が記念切手に！

 20世紀デザイン切手シリーズ代１２集に、「上を向いて歩こう」のイメージがデザインされた。この曲は、皆様 ご存知の坂本九さんの大ヒット曲で、アメリカでもブレイクした。そして今、この曲が「２０世紀を象徴し２１世紀へ 向けて夢と希望のある題材」というテーマで記念切手に選ばれた意味は大きい。「上を向いて歩こう」が新世紀へ の架け橋となることは、１５年前に日航機墜落事故で亡くなった坂本九さんも、さぞかし天国で喜んでいるに 違いない。

 天国の坂本さんと同じ気持ちでこの朗報を聞いたのが、奥様であり女優の柏木由紀子さん。「とにかくうれしい です」というこの言葉に、どれほどの想いが込められていたことか・・・。 坂本さんはとても筆まめだったそうで、今でも柏木さんは「手紙」や「メモ」を大切に取ってあるという。その文面 からは、坂本さんの温和な人柄とお二人の間の信頼関係が読み取れる。中でも印象的なのは、「ユッコの夫に なる自分が幸せだと思いました。夫婦とは、苦しみと悲しみを乗り越えた美しさにあると思います」という一文。 「今、坂本さんに手紙を書くとしたら？」という問いに、「ずっと守ってくれている感謝の思いを書きたい」と答えた。

 坂本九さんの福祉に対する遺志を受け継いで、１９９９年９月９日に福祉の「こころ」を伝える非営利団体 「九ちゃんの会」を発足。代表は柏木さん、実行委員長は長女の大島花子さん。今年の９月には、活動の第１歩 としてイベントを初開催した。「上をむいて歩こう　涙がこぼれないように」という歌詞を、誰よりも深く噛み締め た柏木さんからにじみ出る温かさ。そんな柏木さんを応援している人は、全国に大勢いる。 結婚生活１４年、亡くなってから１５年。これから新世紀に向け、新たな形での坂本九さんとの二人三脚が 始まった・・・。

坂本九さんのライフワークだった福祉の「こころ」を伝えるため、 １９９９年９月９日に設立された民間の非営利団体です。