- 2015-10-10
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今年4月、自由が丘にある亀屋万年堂の本社・総本店、茶房がリニューアルオープンしました。昭和38年に元巨人軍の王貞治さんをCMに起用した“お菓子のホームラン王”というフレーズで一躍有名になった『ナボナ』や、しっとりと優しい味わいの『ママンミール』など人気商品があり、「小さいころから食べていた」と馴染み深い人も多いのでは。そんな亀屋万年堂の創業者の孫にあたる、現社長の引地大介さんにお話をうかがいました。
Q1.亀屋万年堂の本社・総本店が新しくなりましたが、特にこだったところはありますか?
A1.伝統を受け継ぎながら、新しいものを取り入れて自分たちを磨き上げていく。そういった姿勢を表すお店にしたいなと思ったのが最初のコンセプトです。前の本社・総本店が新築された昭和49年から使われている店の大看板は大切に、また掲げようと思いました。
Q2.新しい商品も開発されていますね。
A2.東急東横線沿いだけで約30店舗展開してしています。買い物の利便性を考えれば、近くにある駅前店を利用されることが多いと思います。そんな中で本店の存在とは何か?と考えた時に、「亀屋万年堂ブランドの世界観や、こういったお菓子を食べて喜んでいただきたい」という、しっかりとしたコンセプトを打ち出すことが一番大切だと思いました。フレッシュバタークリームを贅沢に使った本店でしか購入できない『プレミアムナボナ』。ナボナに合う紅茶を世界のお茶専門店LUPICIAと共同開発し、誕生したオリジナルフレーバーティー『自由が丘15時』。また茶房で提供しているものも限定メニューです。目で見て、名前を聞いて、食感や香りを感じ、そして美味しく食べていただける五感に訴えるお菓子として、全ての要素を大切にしています。
Q3.茶房メニューの発想は?
A3.社内でプロジェクトチームを組みました。亀屋万年堂の顔でもある「《ナボナ》を使ってデザートが作りたい」というところから、試行錯誤を繰り返しました。季節毎にナボナの生地を使用した創作スイーツを展開。今秋からは新メニューの『ナボナアフォガード小倉汁粉』『ナボナアフォガード抹茶』が登場しました。
Q4.今後は展開を教えてください。
A4.1月はお年賀、2月は節分、3月は卒業式や入学式など四季折々のイベントがあります。また誕生餅、桃の節句、端午の節句、七五三、成人式、還暦などの節目や、お彼岸やお盆など亡くなった後も、お菓子は色々なシーンで利用されています。近年では、そういった日本の伝統的な文化が失われつつあるのかなと思っています。地域のお客様にお菓子文化を発信して、豊かな暮らしを提案していきたいということが根底にあります。亀屋万年堂の創業日である12月18日はナボナの日です。今年は、ナボナ大使の任命を行います。王貞治さんに続いて、ナボナのファンという方を沢山募集させていただいて、またそういう方を任命するということで、その方たちが誇りを持って、皆さんにご紹介いただけるようなお菓子作りをが出来るように、私たちも気を引き締めて本業を磨いて参りたいと思います。
▲アイスクリームの上から、エスプレッソコーヒーかけて食べる“アフォガード”を亀屋万年堂風にアレンジした『ナボナアフォガード小倉汁粉』豆、栗、白玉とナボナの上から小倉汁粉をかけて。
▲『ナボナアフォガード抹茶』は、黒豆、栗、白玉の上から抹茶をかけて食べます。亀屋万年堂茶房で秋から提供されているメニューです。
▲イタリアンメレンゲで仕上げた軽やかなクリームにイタリア産の栗とマロングラッセを贅沢に合わせた『ナボナ マロンクリーム』と、口の中で溶けるミルクの風味が美味しい『ママンミール お芋ミルク』は秋限定商品。
▲自由が丘総本店限定商品『プレミアムナボナ』とLUPICIAとコラボした紅茶『自由が丘15時』。
▲亀屋万年堂茶房店内
●亀屋万年堂総本店
目黒区自由が丘1-15-12
TEL03-3717-0400
9:30~19:30
(茶房11:30~18:00)
http://www.navona.co.jp/