2009冬特大号(No.42)
麻路さきさん 彩輝なおさん 遠野あすかさん インタビュー
私は退団後OG 関係の舞台にしか出ていないので他との比較はできないのですが、OG公演に出演すると感覚的に現役時代に戻っちゃいますね。
ただ、楽屋などで会話をしたときに出てくる内容が子供の話や主婦目線になっていたりして、そのあたりは現役時代と違うんですが…(笑)。
宝塚は衣裳も綺麗だし、自分が何倍も良く見えるようなことをさせていただける世界だと思います。
そんな中でトップスターをやらせていただいた後に、OG 公演で新たな経験をさせていただいて本当に幸せだなと思います。
宝塚出身と言っても膨大な人数がいるので、面識がない方もたくさんいるんですよね。そんな方々ともOG 公演を通して知り合えるので、
人の繋がりの幅もぐんと広がりました。そういうところも宝塚の良さだと思いますね。
昨年の『SHOWTUNE』公演の後、今年の9月までずっとブラジルにいましたので、のんびり過ごせました。
家族旅行でずっと行きたいと思っていたペルーのマチュピチュに行ったりして、普段できないことができたので楽しかったです。
2016年夏季五輪開催地に(ブラジルの) リオデジャネイロが決まったときには、たくさんの方からメッセージをいただきました。
秋から冬にかけては『レザネ・フォール』などの公演出演のため(日本に) 滞在するので、ブラジルで触ることができない雪を日本のどこかで触ってから帰ろうと思っています。
12月26日には東京會舘で行われる「東京會舘ミュージカルサロンVol.21」に峰さを理さん、彩輝なおさんと一緒に出演させていただきます。
皆様是非いらしてくださいね。
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戦争の渦に巻き込まれていくという大変な時代の宝塚を舞台にした作品でしたが、宝塚生活をする上で、仲間との絆や何かを乗り越えていくという団結力は、時代は関係ないなぁとあらためて思いました。
この作品に携わり、自分自身の経験も走馬灯のように思い出しましたし、宝塚の卒業生だからこそにじみ出てくるものはあったと思います。
今年の11月〜12月に各地で上演されたMusical Review『レザネ・フォール』〜愛と幻影の巴里〜という公演は、白井鐵造さんがパリに留学なさった時代が舞台です。
その白井先生が日本に持ち帰られた曲「すみれの花咲く頃」を『愛と青春の宝塚〜恋よりも生命よりも〜』では戦時中の慰問シーンで歌い、とても重みを感じました。
「すみれの花咲く頃」は宝塚を卒業した私たちにとって、タカラジェンヌの血を呼び起こしてくれる歌だと思います。
この曲を聴くと、タカラジェンヌとしての自覚や誇りを感じて、背筋が伸びるような思いです。
今年は色々なタイプの役をやらせていただきました。初めてやるような作品もあれば、宝塚の原点に立ち返るような役もあり、とても充実した1年でした。
年末には峰さを理さん、麻路さきさんとのトークショーがあります。来年3月には、『ガブリエル・シャネル』の大阪公演が控えています。
今年の東京公演で身に付いたことを再演でどのように活かせるか自分自身も楽しみです。
これからも色々なものを観たり感じたりして、役の表現につなげられたらと思います。
その幅が広がるように感覚を磨いていきたいです。
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「退団後は絶対に半年間はお休みするぞ!」と意気込んでいたのですが、意外と長く感じました(笑)。
DVD や大河ドラマなどを見たり、ジムで体を作ったり、旅行に行ったり。
今までなかなかできなかったことがたくさんできたのでとても 充実した半年でした。
宝塚在団中はこんなに長い間、舞台や役から離れるということがなかったので、そのこと自体が新しい経験でした。
離れてみて舞台が好きだということを改めて感じ、今とても新鮮な気持ちです。
この舞台の原作でもある宮尾登美子先生の「天璋院篤姫」を読みましたが、どこをとってもドラマチックな展開なので、
毎日読み進めるのが楽しみでした。
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まだ台本ができていないので舞台ではどのような登場になるか分かりませんが、江戸の人たちとは違う空気感が出せるようにしたいと思っています。
時代の波に翻弄されながらも、自分をしっかり持っている女性として役作りできたらと思います。
今まで培った経験を活かしつつ、新たな気持ちで頑張りたいと思います。
『天璋院篤姫』公演概要
日程:2010年2月4日(木) 〜 24日(水)
会場: 明治座
お問い合わせ: 明治座チケットセンター
03-3660-3900
(オペレーター対応10:00〜17:00)
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