2008冬特大号(No.38)日本版初演『マルグリット』
『マルグリット』 東京公演は2ヵ所で開催 『マルグリット』作品について 人気ミュージカル『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』の脚本を手掛けた、アラン・ブーブリルとクロード=ミッシェル・シェーンベルクのコンビによる新作ミュージカル『マルグリット』が来年上演されます。今年の5月にロンドンで開幕したばかりの作品です。作曲は『シェルブールの雨傘』やミュージカル『壁抜け男』でおなじみの、ミシェル・ルグラン。ロンドン版も手掛けている演出家、ジョナサン・ケントが日本版の演出も手掛けます。世界的に有名な小説『椿姫』(デュマ・フィス著)をベースに、舞台を第二次世界大戦中のナチス占領下のパリに置き換え、ナイトクラブの元歌姫マルグリットとピアニストの青年アルマンの激しい恋を描いた作品です。原作では階級差や青年の父親が恋する二人の未来に立ちはだかっていましたが、戦時下の人種差別やドイツの将軍によって引き裂かれることに。 春野寿美礼 宝塚退団後初主演 日本版の主演・マルグリット役に体当たりで挑むのは、元宝塚歌劇団主演男役(トップスター)の春野寿美礼。この作品が退団後初めてのミュージカル出演となり、16年間、男役をしてきた彼女が、元歌姫・マルグリットをどのように演じるか注目が集まります。製作発表では(写真)、「今までの経験を大切にしながら、色々な表現方法を学んでいきたいと思います。“表現できるマルグリット” を目指して一生懸命頑張っていきたい」と語りました。マルグリットの相手役であるアルマン役に大抜擢されたのは、テノール歌手の田代万里生。マルグリットのパトロンであるナチス将校オットー役は寺脇康文が務めます。 目次に戻る |