2008秋特大号(No.37)愛と青春の宝塚〜恋よりも生命よりも〜 2002年、藤原紀香主演の新春スペシャルドラマとしてフジテレビ系列で放映し話題となった『愛と青春の宝塚』がミュージカル化され、今年の12月末に閉館が決まっている新宿コマ劇場で上演されます。戦争に翻弄されながらも、舞台に夢をかけたタカラジェンヌたちの愛と青春のミュージカル。タカラジェンヌの役は元タカラジェンヌによって演じられるため、テレビドラマとはまた違った魅力となりそうです。主要女性役は全て元トップスターでWキャストが組まれ、その他多数のOGが出演するということも話題になっています。 実は1956年に開場した新宿コマ劇場は、宝塚歌劇団創始者である故小林一三が情熱を注いで作り上げた劇場です。コマのように回りながら迫りあがる3段の円形舞台が特徴で、これが劇場名に由来しています。このたび老朽化により取り壊されることが決まり、劇場最後のミュージカル公演として選ばれたのが、戦前から戦後にかけて激動の時代を過ごしたタカラジェンヌの素顔に迫ったこの作品となったのです。 原作・脚本・原詞はテレビドラマ版と同じ大石静、演出は『宝塚BOYS』の演出でおなじみの鈴木裕美、音楽は歌謡ポップスや劇団四季のミュージカル作曲も手掛ける三木たかしが担当します。テレビドラマ版は長時間の放映だったため、この度の上演にあたり大幅に内容も練り直され、新たなシーンも盛り込まれた「舞台版」となりそうです。なお、新宿コマ劇場公演の後、全国20ヵ所で公演が行われます。
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