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劇団四季
社会派ドラマ『この生命誰のもの』自由劇場で再演 

(2007年9月15日記載)


 


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『この生命(いのち)誰のもの』自由劇場で再演

「生命の尊厳」「生と死の選択の自由」など数々の社会的テーマを抱えた
社会派ドラマ『この生命誰のもの』(2007年9月16日〜10月7日)

自由劇場に3年ぶりに登場します。

『この生命誰のもの』は劇団四季のストレートプレイの中でも
現代社会の問題に鋭く切り込んだ「社会派現代劇」です。
劇団四季の社会派現代劇は『エクウス』(1975年初演)、『カッコーの巣をこえて』(1978年初演)、
『この生命誰のもの』(1979年初演)
『エレファント・マン』 (1980年初演)、『ちいさき神の作りし子ら』(1981年初演)、
『ゴールデンポンドのほとり』 (1984年初演)、
『パック・オブ・ライズ』 (1985年初演)などがあります。

ブライアン・クラークによって書かれた『この生命誰のもの』は、
テレビドラマとして放映された後の1978年にロンドンで初演されました。
劇団四季での初演は翌年、1979年。
初演時は、まだ現在ほど「尊厳死」が頻繁に議論されておらず、
この作品を上演するにあたり、多くの医師・弁護士・ジャーナリストと
意見交換を行いました。

その後、作者から賛同を得て劇団四季は8年の歳月をかけて
この作品を“いつ我々の身に起こっても不思議ではない”日本での話として潤色し、
大幅な改編を経て1987年に再演しました。

交通事故により脊髄を損傷し、首から下が全身麻痺となり
指一本動かせない彫刻家・早田健の想いと決断とは・・・



開幕に先駆け、あざみ野にある四季芸術センター稽古場で
合同取材会が行われました。

(2007年9月11日)




稽古終了後、囲み取材が行われました。

味方隆司氏

稽古の間中、リアルにと言うことを言われ続けてまいりましたので、
役者としてどうのとういことは考えずに、その言葉に注意を傾けています。

「尊厳死」という言葉で「死」と結び付けられがちですが、
早田のせりふにもある通り、死にたいわけでなく本当は生きたいんですね。
ただ生きたいのではなく、どれだけ最期まで自分の意思で生き続けられるか、
それが尊厳ある生き方だと思うので、
「もちろん僕は生きたい」というせりふは特に重く感じています。



浅利慶太氏

この作品は尊厳死がテーマになっていますが、
死を目の前にした人の気持ちをここまで書いたもの、
尊厳死をここまで率直に語るものってあまりないんですよね。

芝居というより実際の現場に立ち会っているような感じにしたいので、
とにかくリアルさを追求してやっています。

無駄な延命はされたくない。医療が進歩するなか、
人間が非人間的な感じにおかれるはなりたくないというこの作品のテーマを
危機感を持って感じてほしいですね。

劇団四季には社会派ドラマがいろいろありますが、
生命をテーマにした作品も意外と多いんですね。
こういう作品はコンスタントに上演したいと思います。



味方隆司さん(早田健役)プロフィール

1982年劇団四季研究所に入所。1983年『アンデルセン物語』 が初舞台。
1995年には中国において初の本格的なミュージカル『はだかの王様』
(中国児童芸術劇院公演・劇団四季が全面協力)公演に際し、
劇団四季代表の1人として北京へ訪れ、振付を指導した。

主な出演作は、『夢から醒めた夢』 (デビル/夢の配達人)、
『コーラスライン』(ラリー、マイク)、『はだかの王様』 (王様)、
『マンマ・ミーア!』(ハリー・ブライト)、『ヴェニスの商人』 (ランスロット・ゴボー)、
『オンディーヌ』 (詩人)など。




『この生命誰のもの』

日程

2007年9月16日(日)〜10月7日(日)

会場 自由劇場(港区海岸1−10−53)
原作

ブライアン・クラーク

新庄哲夫

潤色・演出

浅利慶太

お問い合わせ 劇団四季 東京公演本部 03-5776-6730
公式サイト http://www.shiki.gr.jp/



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