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劇団四季
ミュージカル『ウィキッド』製作発表
(2007年1月29日記載)
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★ 記事について |
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(一部敬称略)
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写真左より:劇団四季代表取締役社長 佐々木典夫氏、
オリジナルプロダクションプロデューサー マーク・プラット氏、
劇団四季代表 浅利慶太氏
(写真・記事の転載・複製禁止)
電通四季劇場[海](2007年6月開幕予定)にて
劇団四季によるミュージカル『ウィキッド』が上演されます。
この作品は、2003年
ニューヨーク・ブロードウェイのガーシュイン劇場で開幕しました。
その後、北米ツアー、シカゴ、ロンドンなどで次々と上演されています。
このたびの東京公演で、非英語圏に初めて進出することになり、
全編日本語による上演となります。
この作品は幅広い年齢層の方々に支持されているのが特徴で
全てのカンパニーで入場率100%を記録している大ヒット作です。
原作となっているのは作家グレゴリー・マグワイアによって書かれた『オズの魔女記』です。
不朽の名作「オズの魔法使い」の知られざるプロローグを描いたこの小説は、
ドロシーが「オズの国」に迷い込むずっと前に起こった、
二人の魔女の出会いの物語です。
一人は緑色の肌に生まれつき、賢く、激しい気性で周囲の誤解を受け、
もう一人は美しく、野心家で人気者。
この二人が「西の悪い魔女」と「善い魔女」になるまでの数奇な運命を
ドラマティックに描いています。
「オズの国」(空想の世界)が舞台となっていますが、
現代社会にも通じる要素が散りばめられています。
1月23日都内にてミュージカル『ウィキッド』の
製作発表が行われました。
2007年1月23日ミュージカル『ウィキッド』の製作発表が行われ
多くの報道陣が詰めかけました。
今回は、劇団四季公式ホームページ上で募集し、抽選により選ばれた方々も
ブログ記者として参加しました。
( 「四季の会」会員でブログを持っていることを条件とし、
インターネット申し込みで受け付けられました )
製作発表に、登壇したのは
『ウィキッド』オリジナルプロダクションのプロデューサーであるマーク・プラット氏、
浅利慶太氏(劇団四季代表)、佐々木典夫氏(劇団四季代表取締役社長)、
田中浩一氏(劇団四季専務取締役)、安藤義宣氏(劇団四季常務取締役)の5名。
それぞれのコメントを要約した形で掲載します。
ミュージカル『ウィキッド』のあらすじなどはこちら。
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劇団四季代表取締役社長
佐々木典夫氏
電通四季劇場[海]では『マンマ・ミーア!』『オペラ座の怪人』についで3つ目の作品となる大型ミュージカルです。
このたびのミュージカル『ウィキッド』東京公演は、世界で初めて非英語圏での公演でございますので、この作品が言葉と文化の枠を超える新しい挑戦になります。
『ウィキッド』は『ライオンキング』や『キャッツ』などと同様に、10数年に1度出るか出ないかという超大作ミュージカルでございます。豪華な装置や特殊効果の中で展開する感動的なストーリー、たくみにショーアップされた舞台が観客に熱狂的に支持されています。
私たちもこれだけのパワーを持った作品なら日本でも大きなロングラン作品になると確信し、上演を決意いたしました。現在劇団四季は年間3000回を超える公演を展開しておりますが、この作品を上演することで更に多くの新しいお客様と出会うことができることを確信しております。
高い舞台成果となるよう精一杯努力してまいりますのでなにとぞよろしくお願い申し上げます。
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オリジナルプロダクションのプロデューサー
マーク・プラット氏
このような機会に来日でき嬉しく思います。『ウィキッド』というミュージカルは、これに関与した全ての人にとって人生が変わる経験をさせてくれました。我々としても様々な都市でやるたびに、お客様が笑い拍手し、涙してくださることに深い喜びを感じます。
スペクタクルな舞台装置や衣裳など、クリエイティブスタッフたちのかけた魔法の世界が劇場にはあります。音楽は旋律豊かでメロディラインの美しいスコアだと思います。
このミュージカルは「8to80」と言われていて、8歳の子供から80歳の方まで、老若男女全ての方が楽しめるエンターテインメント作品です。観る人1人1人がそれぞれの魅力を感じるのです。
例えば、新聞で読む全てのこと、学校で習う全てのことが真実であるとは限らないということに気づかせてくれる作品でもあります。ウィキッド(悪い魔女)という言葉が使われていますが、この悪い魔女と名付けられた人は、正義と真実を求めた女性だと気づいていただけると思います。
善と悪も、ある一方を善、ある一方を悪であるとラベル付けをしてしまうわけですが、本当にそうであるとは限らないと思います。
誰かによって人生が変わったという経験を皆さんお持ちだと思いますが、人生の琴線に触れていく姿がメインの2人の少女によって表されています。
私は『ウィキッド』 というミュージカルに誇りを持っています。劇団四季によって日本語で上演されることにワクワクしとても楽しみにしています。この作品は私どもにとって子供のような存在です。自信を持って浅利先生を始めとするクリエイティブスタッフに、この子供を託します。日本でも完全な形のプロダクションにしていただきたいですし、最高のクオリティーにしていただきたいと思います。ベストのキャストで臨んでいただき、世界様々な国で経験できたことがここ日本でも経験していただけたらと思います。
質疑応答:
Q マーク・プラットさんは映像も作っていますがその経験がこの舞台にどのように生きていますか?
A 物語を伝えるという意味では映画であれテレビであれ舞台であれ変わらないと思います。私は若い頃、芝居の世界に行きたいと思っていましたがその前に映画で成功を収めてしまいました。
どのような手法であれ、ビジネス面で色々携わってきたことは役に立っています。その物語にとって一番最適な方法は何なのかを見極めることが大事だと思います。
Q なぜ1人の魔女の肌の色に緑を選んだのですか?
A 自分の中で「西の悪い魔女」は緑色というイメージがあります。このことで言いたいことは、他の人とは違うということです。現在の公演中の出演者には、白人がいたりアジア人がいたり様々な人たちが出ていますが、緑色の肌の人は他にはいません。
この少女だけが緑色の肌ですが、外見が重要なのではなく、内面が重要だということを言いたいのです。
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劇団四季専務取締役
田中浩一氏
『ウィキッド』
上演権の交渉は、オリジナルプロダクションがブロードウェイで開幕した半年後くらいから本格的に始まりました。四季側の劇場のスケジュールの都合もあり、今回満を持しての上演となります。
開幕は6月ですが、既に劇団内では準備しています。現在日本版の振付スーパーバイザーである古澤勇を中心としたダンサー・俳優4名がニューヨークにて振り移しを受けているところです。ちょうどニューヨークではロス公演のための稽古が行われており、年明けから合流しております。同時に台本の翻訳作業を進めています。たたき台の歌詞を俳優たちに実際に歌ってもらったりしていますが、奥の深い作品ですので、そのあたりが上手く表現できればと思っています。配役はオリジナルスタッフ協力の下、座内のオーディションで決めることになります。2月末〜3月中旬ぐらいまでにオーディションし、その後は四季側で稽古し、5月からオリジナルプロダクションスタッフを順次迎えながら最終的な仕上げを行っていきます。
会場となる海劇場は4月頭から仕込みとなります。相当大掛かりな工事となります。
開幕する6月に入りますと、長い舞台稽古が行われ、数回のプレビュー公演を経て初日となります。
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劇団四季常務取締役
安藤義宣氏
『ウィキッド』東京公演は6月17日に開幕を予定しており、公演は無期限ロングランで行います。
この作品は、ブロードウェイ作品の中でもずば抜けたパワーを持っています。作品のパワーもずば抜けている分、制作費もずば抜けております。すでに打ち合わせが進んでいますが、過去最高の『ライオンキング』よりも『ウィキッド』は高額な制作費です。
客席に1歩足を踏み入れると、人間の世界とは全く違う独特の世界「オズの国」に入り込んだような気持ちにさせてくれます。舞台の上部には巨大なドラゴンがつばさを広げ、使用する衣裳総数は200着にのぼります。アンサンブルに至るまで俳優に応じてデザインされるという細かいこだわりようで、これから素材選びなどにアイデアを出しながら、ショーアップされた作品の世界を存分にお楽しみいただけるように作り上げてまいります。
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劇団四季代表
浅利慶太氏
質疑応答:
Q 日本版は浅利さんの演出になるのでしょうか?
A このスケールの企画になりますとプロダクションオリジナルの舞台を日本語で上演するという形になります。日本語には日本語の情緒がありますし、そのあたりを劇団内で色々話し合っていきたいと思います。
演技などの指導をすることは出てくるかと思いますが、僕は演出ではなく、クレジットするとしたら協力というような形になります。
Q 座内オーディションの理由は?
A 相当なレベルが必要な作品です。そのレベルの維持を考えるとうちの俳優たちでと思っています。
今、『コンタクト』で酒井はなが黄色いドレスの女性をやっていますが、そういう形もありますので(劇団以外の人を)クローズするという意味ではありません。
僕の頭の中にもそれぞれメインキャスト5人ずつ位候補がいますが、選考についてはオリジナルスタッフと一緒にやろうと思っています。
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ミュージカル『ウィキッド』のあらすじなどはこちら。
劇団四季による
ミュージカル『ウィキッド』東京公演概要
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公演日程 |
2007年6月17日(日)開幕予定 ロングラン公演
2007年4月21日(土) 一般発売
S席11,550円、A席9,450円、B席6,300円、C席3,150円(税込)
ウィークデーマチネ(平日昼公演の一部)公演は各席1,050円引き。
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HP |
http://www.shiki.gr.jp/
『ウィキッド』特別ページ |
劇場 |
電通四季劇場 [海] |
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演劇・舞台関連記事はターミナルこぼれ話の別ページにて掲載
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