歌舞伎俳優として20年 市川笑三郎さんインタビュー
プロフィール
★プロフィール 市川笑三郎(いちかわえみさぶろう)
岐阜県出身。歌舞伎俳優。 1970年5月6日生まれ。 中学校卒業を機に上京し市川猿之助の内弟子となる。1986年5月中日劇場のスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』で 初舞台。1994年には猿之助の部屋子となり、 1998年に名題昇進。 1994年〜2000年の毎年8月には舞踊の自主公演『笑三郎の会』を主催。 2004年4月からは毎週金曜日放送 NHK-FM『邦楽ジョッキー』のパーソナリティを務めている。
今年、三代目市川笑三郎を名乗って20年を迎えた。 梨園の出身ではないが、小さい頃から芝居に親しみ、 中学卒業後に歌舞伎俳優である市川猿之助のもとに弟子入りした。 現在は歌舞伎俳優として舞台を務めるだけでなく、 NHK-FM『邦楽ジョッキー』のパーソナリティも担当している。 色々な場面で多才ぶりを発揮している市川笑三郎さんにお話を伺った。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 <ラジオのパーソナリティ> 『邦楽ジョッキー』は1976年に始まった邦楽専門のラジオ番組。 歌舞伎俳優が代々パーソナリティを務めている。 「小さいころから歌舞伎が大好きで歌舞伎役者を志していましたが、 人に語りかけるアナウンサーのような仕事にも興味を持っていました。 学校の行事で司会を任された時も、単に決められたことを言うのではなく、 自分なりの名調子でやっていました(笑)ので、 『邦楽ジョッキー』のパーソナリティのお話が来た時はとても嬉しかったです。 初めてづくしのことでしたので、自分に務まるのかという不安もありましたが、 スタッフの方々が、笑三郎さんの特徴を生かした番組にして欲しいと 言ってくださるのを聞いて、安心いたしました。 現在、担当して3年目ですがいくつか僕のアイデアを実現することができました。 その中のひとつに『昔噺今様歌舞伎』と題して季節に合ったお話を芝居仕立てにして お送りしている回があるのですが、台本や使用する音楽の構成、 ナレーションや登場人物の声などを全て一人でやっています。 テーマはNHKのスタッフの方が決めてくださるのですが、 台本を書き始めるとついつい長くなってしまって、 泣く泣く気に入った台詞をカットすることもあります。 今まで演者としての経験しかありませんでしたが、 台本を書いてみて自分の世界が広がったように思います」。 <笑三郎20周年記念ライブ> 6月は『三越歌舞伎』、7月は歌舞伎座で行われる『七月大歌舞伎』での大役が続いている。 8月23日には『市川笑三郎20周年記念ライブ』を開催する。 「今回のライブでは『邦楽ジョッキー』公開収録のような流れで、 第一部は私が書き下ろした台本を使い宮西希さんにオリジナルの曲を生演奏していただいて、朗読劇と一人芝居を合体させたような作品を作り上げたいと思っています。 第二部は市川笑三郎20周年ということで、お祭りのようなお遊びコーナーにして、 隠し芸的なことをしたり、歌ったりする予定です。 歌舞伎俳優でありながら演出もしている市川猿之助という師匠のもとで、 芝居の作り方を間近で観ていることが、色々な場面でとても役に立っています。 市川笑三郎としての20年間とラジオのパーソナリティとしての経験をフルに活かして、 楽しいライブにしたいと思っています」。 <歌舞伎俳優20年を振り返り> 「僕が作品を作る時は、歌舞伎俳優として生きてきた20年の間に培った知識を呼び覚まし、 アイデアを出して組み立てていく作業をしています。 作品を作る時は毎回、おのずと20年間を振り返りながらの作業となりますので、 自分自身を振り返るいい機会にもなっています。 パーソナリティという経験をさせていただき、物を見る目とか、人に接する時の感じ方など、 感性の面でもとても勉強になっています。 今まで歌舞伎は自分がすごく好きだからやっているけれど、 その気持ちを押し付けていいものだろうかという気持ちが心のどこかにありましたが、 番組で色々な方と接することにより、歌舞伎俳優という仕事に 今まで以上に誇りを持つようになりました」。 次号に続く・・・
市川笑三郎さんのサイン色紙 読者の方3名にプレゼント
はがきに住所、氏名、年齢、ターミナル収得場所、(このページをご覧の方はホームページと明記)、感想などを記入の上、下記までご応募ください。
152-8799 目黒郵便局私書箱第41号 ターミナル係
締め切り 2006年7月31日消印有効 ・応募多数の場合は抽選となります。 ・当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。 ・このプレゼントで得た個人情報は、他のことには使用いたしません。
EMISABUROU LIVE 〜市川笑三郎20周年記念ライブ〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 日時:2006年8月23日(水) 一回目 14:30 / 二回目 18:30 会場:サントリーホール 小ホール (港区赤坂1-13-1) 入場料:8,000円(税込) 7月10日前売り開始 出演:市川笑三郎 宮西希ほか お問い合わせ:市川笑三郎後援会 0573-75-4115 第一部 昔噺今様歌舞伎(むかしがたりいまようかぶき) 「嫁入涙の子守唄」 〜一人語りと音楽で綴る、耳で愉しむ心温まる癒しの世界〜 第二部 邦楽歌舞奏祝賑(ほうがくじょっきーいわいのにぎわい) 〜トークと演奏で繰り広げる笑ライブ〜 本年初舞台より20周年を迎える市川笑三郎が NHK-FM「邦楽ジョッキー」でご好評の 昔噺今様歌舞伎をライブ形式で上演いたします。 詳細やチケットのお求めは市川笑三郎さんの公式ページをご覧ください。