2人芝居『ライフ・イン・ザ・シアター』
市村正親さんと藤原竜也さんが初共演


 
内容は発行した時点での内容です
 

出演者プロフィール




★出演者プロフィール

市村正親

1973年に劇団四季『イエス・キリスト=スーパースター』でデビュー。『オペラ座の怪人』『ミス・サイゴン』『リチャード三世』など多くの作品に出演。今年の7〜8月は帝国劇場『ダンス・オブ・ヴァンパイア』に出演する。



藤原竜也

1997年『身毒丸』主役オーディションに合格し、デビュー。『近代能楽集』『ハムレット』など蜷川幸雄演出作品に多数出演している実力派人気俳優。


市村正親氏(写真上)と藤原竜也氏(写真下)




ホリプロならではのキャスティングが実現

1月30日、都内にて2人芝居『ライフ・イン・ザ・シアター』の制作発表が行われた。
写真左:ロバート役 市村正親さん、
中央:演出 ポール・ミラーさん、
右:ジョン役 藤原竜也さん。
それぞれが作品に対する想いと意気込みを語った。


★作品について

『ライフ・イン・ザ・シアター』は、デイヴィッド・マメット原作で、ベテランと新人2人の俳優が劇場で交わす会話をオムニバス形式で描いている作品。
ディヴィッド・マメットは、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』『アンタッチャブル』などの映画脚本家としても知られている作家であり、彼の作品には人間描写と現代社会への鋭い洞察が描かれている。

今回上演する『ライフ・イン・ザ・シアター』は、特別なストーリーがあるわけではなく、年配と若手の2人の俳優が劇場で交わす会話をドキュメンタリー形式で描いている。

 


★制作発表では

今回この作品を演出するのは、昨年春、『デモクラシー』の演出で日本演劇界にデビューしたイギリスの気鋭若手演出家、ポール・ミラー氏。出演は、ロバート役に市村正親氏、ジョン役に藤原竜也氏という豪華なキャスティング。ファンからの要望も多かったという、この2人の共演がついに実現する。

演出のポール・ミラー氏は昨年の『デモクラシー』に出演していた市村氏とは面識があり「また一緒に仕事ができるのは嬉しいです。この作品は2人芝居で、演劇に対するポエムだと思います。俳優の持つ力強さや、時に見せる弱い部分などを描いていけたらと思います」とコメントしている。

出演の市村正親氏は「(藤原)竜也くんとは前から一緒に何かやりたいねという話をしていて、どんな作品がいいか考えていたのですが、この作品は本を読めば読むほど2人にぴったり(笑)。段の会話も『ライフ・イン・ザ・シアター』という感じです。埼玉出身のホリプロ所属の2人ですので、楽しくできたらいいなと思っています」と抱負を述べた。

一方、藤原竜也氏も意気込み十分。
「尊敬する俳優である市村さんと共演できるのはとても嬉しいです。2人芝居も初めてですし、海外からいらした演出家の方と組むのも初めて、出演する劇場も初めて。初めてのことづくしですが、どっぷりとつかってやっていきたいと思います。新しい僕の演技を観ていただけたらと思います」と語った。



★2人には共通点も・・・

今まで『ロミオとジュリエット』『ハムレット』『エレファント・マン』など、同じ役を演じる機会も多かった2人。制作発表で市村氏は「竜也の舞台はほとんど見ている」といい、「すごい役者でこわい存在」とも語っている。

「2人芝居は二人三脚でがっぷり組んで取り組めるのでとても楽しみです。そういえば、昔飼っていた犬がジョン(藤原氏の役名と同じ)という名前でした。だから、今回は舞台の上でも降りてからも、僕のことをご主人と思ってしっぽを振ってもらおうかな(笑)」と、市村氏は冗談交じりの話をして、 会場を和ませた。

それに応える藤原氏は「以前、悩んでいる時期があったのですが、市村さんに精神的にも演技面のアドバイスでも助けていただきました。向上心が強くて負けず嫌いなところは2人とも似ていますね。犬のジョンのようにしっぽをふって着いて行こうかな(笑)」とコメントしている 。

普段から初共演とは思えないほど息のあった2人。今までの経験を糧にして、舞台の上でどのような『ライフ・イン・ザ・シアター』を見せてくれるのか楽しみだ。



★公演日程
東京公演は3月30日〜4月9日、北千住マルイ内にあるTHEATRE1010、その後は場所を変え、世田谷のキャロットタワー内にあるパブリックシアターにて4月12日〜30日に上演される。