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渋谷・コクーン歌舞伎『東海道四谷怪談』



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四世鶴屋南北の代表作『東海道四谷怪談』を南番・北番の二つのバージョンによる上演。
(南番…1994年第1回コクーン歌舞伎で上演された『四谷怪談』が新たに串田演出によってよみがえる。北番…南番では上演されない「三角屋敷・小仏小平内」を含め、串田演出が照らし出す新しい『四谷怪談』)





★ 公演Pick up

この春は渋谷で歌舞伎が2本も上演されている。ひとつは、今回で7回目を数える「コクーン歌舞伎」(公演日程は上記参照)。このシリーズは、歌舞伎と言っても堅苦しい枠にとらわれず新しいことに挑戦し、毎回斬新な演出が話題となっている人気公演だ。第1回コクーン歌舞伎にも四世鶴屋南北の代表作『東海道四谷怪談』が選ばれたが、今回は趣向を変えての再演で、南番・北番の2つのバージョンによる上演が行われ、新たな『四谷怪談』の世界を楽しめる演出となっている。今回も一階席の前方半分に平場席をつくり、江戸庶民が愛した歌舞伎の醍醐味や臨場感も味わえそう。

 もうひとつは、初お目見えとなる「パルコ歌舞伎」(パルコ劇場にて3月2日〜26日)。映画『THE 有頂天ホテル』もヒットしている人気作家、三谷幸喜氏と、歌舞伎俳優の市川染五郎氏がタッグを組み、構想8年の末に出来上がった作品『決闘!高田馬場』を上演。これが三谷氏による初の歌舞伎書き下ろし作品となり、演出も三谷氏が手掛けている。出演には若手俳優たちも名を連ね、渋谷の街中にあるパルコ劇場で、いったいどのような作品になるのかという期待度も高く、前売りチケットはあっというまに完売した。







渋谷・コクーン歌舞伎『東海道四谷怪談』
日程 2006年3月18日〜4月24日
席種 1等平場席 13,000円、1等椅子席13,000円、2等席8,500円、3等席4,500円
出演 出演:中村勘三郎、中村橋之助、中村七之助、片岡亀蔵、笹野高史、坂東弥十郎、中村扇雀ほか
演出・美術 串田和美